中国EVメーカー「BYD」日本市場へ本気の“殴り込み” 試乗して分かった圧倒的パフォーマンスとは?

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2022年7月に中国EVメーカー大手「BYD」は、日本参入発表会を実施すると同時に、メディア向けに試乗会を行った。2023年1月導入予定の「ATTO 3」の試乗レポートをお届けする。

輸入車同クラスSUVに劣らぬ実力

中国EVメーカー大手「BYD」のSUV「ATTO 3(アット 3)」(画像:Merkmal編集部)
中国EVメーカー大手「BYD」のSUV「ATTO 3(アット 3)」(画像:Merkmal編集部)

 その印象は室内に乗り込んでからも同様で、日本人の感覚からするとやや奇抜にも見える造形や内装色は異文化感をぬぐえないところもあるが、こと品質や精度という意味では国産、もしくは輸入車同クラスのSUVに対しても、全く劣らぬ実力を持っていることが実感できる。

 ステアリング中央のメーターは、高精細であるもののやや小さめ。代わりにインパネ中央にドンと構える大型のモニターが印象的だ。

 このモニターは縦にも横にも表示ができるよう、ステアリングのスイッチで90度回転することができる。例えばナビの案内では進行方向側がより長く見られるように縦で、充電待ち中に車内でエンターテイメントを楽しむ場合は横で、など使い分けができるアイデアもの。

 実際に使い始めてからの耐久性などについては未知数なものの、実際には回転スピードもけっこう速く、かなり実用的に使える機能だと実感した。

 もうひとつ、運転席に座って驚いたのが、ウインカーレバーが日本車と同じように右側に装着されていたこと。これは日本仕様の設定に伴い専用で用意される予定とのことで、この件だけを挙げても、BYD側が日本市場へ参入する本気度がうかがえるポイントのひとつだと言える。

 電動調整でシートポジションを、テレスコ/チルト調整可能なステアリングを合わせて、操作性と質感ともに優れる航空機を思わせるガングリップタイプのシフトノブを操作してDレンジへ。ペダルレイアウトはやや左にオフセット気味ながら、輸入車として考えれば許容できる範囲。

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