生産台数は激減でも「販売台数」は増加! コロナ禍に起きた自動車業界の知られざる変容とは

キーワード :
, , , , ,
2020年から続く新型コロナウイルス禍は、2022年7月現在、いまだ収束の気配が見えない。この間、自動車業界はどのような影響を受けてきたのか、生産台数・販売台数から考える。

感染拡大2年超、自動車業界の現在地

自動車製造・販売のイメージ(画像:写真AC)
自動車製造・販売のイメージ(画像:写真AC)

 新型コロナウイルスの感染拡大は、初確認から2年以上経過した今も次から次へ新たな変異株が確認され、2022年7月23日(土)にはついに1日当たりの国内感染者数が20万人を突破した。同月28日時点で、第7波のまっただ中にある。

 こうした状況は、自動車業界にも影響を及ぼしている。2020年春以降、未知なるウイルスの蔓延(まんえん)は自動車業界にどのような影響を与えたのかを考察していく。

生産台数、前年比150万台の減少

 MarksLineが発表している「日系メーカー世界生産台数」(トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・ダイハツ・マツダ・スバル・三菱の8社)によると、2019年の国内の自動車生産台数は前年比-0.2%の921万5476台だったのに対し、2020年は前年比-16.3%の771万4847台となり大幅に減少している。

 2021年には739万1194台(前年比-4.2%)となり、さらに減少した。

 2020年4~5月は、中国・武漢の都市封鎖を皮切りに世界的なロックダウンが行われたことが影響し、大幅な生産台数減となった。また同年末以降は、自動車の生産に欠かせない半導体不足や、都市封鎖による物流の滞りなどが影響し、持ち直した月はあるものの生産台数は総じて減産傾向にあった。

 新型コロナウイルスの発生源とされている中国武漢は、自動車部品の主要な生産拠点だ。感染の拡大や長期化、人の移動制限、工場の操業停止は、自動車の生産体制の大幅な縮小の原因となっている。

全てのコメントを見る