中古車価格が「歴史的高騰」 コロナ&戦争収束しても、残念ながら一部車種は高止まりするワケ

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日本国内の中古車価格が、かつてない高騰を見せている。背景には、新型コロナ禍での生産停滞やロシアによるウクライナ侵攻に伴う電子部品の供給減、そして「ヒストリックカー」としての北米需要がある。

理由はコロナとロシアだけじゃない

中古車販売のイメージ(画像:写真AC)
中古車販売のイメージ(画像:写真AC)

 コロナ禍以来、それまではおおむね安定価格で推移していた日本の中古車市場に、高騰化の波が訪れていると言われている。

 具体的には、2022年4月の段階で国内取引された全ての中古車の平均価格が、初めて100万円を超えたということで、これはかつてなかった取引価格レベルだと業界全体を震撼(しんかん)させた。

 ここまで中古車が高騰した理由はいくつかある。

 まずは市販車の中でも中核となる実用モデルだが、コロナ禍による生産そのものと物流の滞りに起因する新車供給の遅れ。これは人気グレードで顕著であり、結果的に多くのユーザーが納車までの期間を待ちきれず、高年式低走行距離の良質な中古車へと流れることとなった。

 こうした車両は以前から高価ではあったものの、人気のボディカラーや装備によっては価格が高騰することとなったのは、需要と供給という意味では当然の帰結と言って差し支えない。

 さらに新車生産については、ロシアによるウクライナ侵攻とそれに伴う経済制裁の影響により、自動車生産に必要な主として電子部品の世界的な供給減、すなわちサプライチェーンの滞りという新たな問題がさらなる停滞に拍車を掛けることとなった。