生産台数は激減でも「販売台数」は増加! コロナ禍に起きた自動車業界の知られざる変容とは

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2020年から続く新型コロナウイルス禍は、2022年7月現在、いまだ収束の気配が見えない。この間、自動車業界はどのような影響を受けてきたのか、生産台数・販売台数から考える。

世界規模では回復の兆しか

自動車のイメージ(画像:写真AC)
自動車のイメージ(画像:写真AC)

 以上のような点からも、コロナ禍によって崩れてしまった需給バランスをメーカーや全国に点在する各販売店による工夫で乗り切ろうとする努力が垣間見えた。

 中国では、2022年6月の新車販売台数は前年同月比23.8%増の250.2万台だった。さらに、タイでは4.6%増の6.8万台、マレーシアは3190.0%増の6.3万台、インドは19.1%増の27.6万台となった。

 この数字だけをもって自動車業界が完全回復したとは言い切れないが、世界規模で回復傾向にあることは間違いない。

 コロナ禍で大きな打撃を受けた自動車業界。今後も半導体不足や物流の滞りなど課題は山積しているが、各国での生産体制が整えば、今後も堅調な回復傾向に向かっていくと考えるのは間違いではないだろう。

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