なぜ岡谷JCTの事故は「41件」増えたのか? それでも工事を止められない根本理由

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開通から半世紀を超え高経年化が進む日本の高速道路。2026年5月、運用40年の重要拠点・岡谷JCTで、経済の血流を維持しながら直す大規模工事が再開された。最大8~9kmの渋滞や146件に達した事故という負担のなか、安全への投資と社会活動をどう調和させるか。全国が直面する課題の最前線を追う。

止められない大動脈の更新

リニューアル工事が進む岡谷JCTT(画像:写真AC)
リニューアル工事が進む岡谷JCTT(画像:写真AC)

 長野県岡谷市にある岡谷JCTは、本線344kmに及ぶ中央道のほぼ中間に位置し、長野道の起点ともなる。東京側から北西へ伸びる中央道がここで南西へ向きを変え、北へ向かう長野道が更埴(こうしょく)JCTを通じて上信越自動車道へつながるなど、代わりのきかない役割を担う。

 運用開始から40年が経ち、手入れの節目とされる年数を越え、限界がささやかれる50年の節目も近づく。物流や経済活動の結びつきが当時より細かくなり、時間の正確さが厳しく求められる今、この拠点の重みは増している。

 今回の工事では床版の取り替えや橋・トンネルの補強などが進められ、なかでも岡谷高架橋の直伏が主な目的だ。完全な通行止めは経済への影響が大きすぎるため、車線を絞って流れを維持する手法が選ばれた。しかし、合流や分岐が重なる場所は車線が減ると混雑しやすい。全体の機能を守りながら建物を長持ちさせる試みは、企業の求めるスピードと道路の物理的な限界を折り合わせる取り組みとなる。

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