「プラグインハイブリッド車」ブームは1年で終焉か? EVの弱点を補った「次世代電動車」が“真の本命”に躍り出る理由

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2025年、世界のPHV販売は前年比17%増の800万台に迫った。しかし実態は高コストと環境性能の乖離が課題。現実的な航続距離を確保するEREVが注目を集め、電動化の勢力図が揺れ動き始めている。

EREVの現実的選択肢

EVイメージ(画像:Pexels)
EVイメージ(画像:Pexels)

 これまでの電動化を巡る議論は、

「EVかHVか」

という二者択一の構図で語られることが多かった。だが実際には、PHVやEREVといった

「中間的な選択肢」

が市場を動かしている。そのなかでPHVは、完全な電動化までの橋渡し役として期待を集めてきた。しかし、公表された性能と実際の利用実態との間に大きな溝が生じ、存在の根拠が揺らぎ始めている。環境負荷の低減が当初の見込み通りに進まなければ、メーカーや政策当局は技術の進め方を根本から見直す必要があるだろう。

 PHVに代わり、EREVは電動化を現実的に進める有力な候補となる可能性が高い。技術の優劣だけでなく、ユーザーが日常でどう使うかという実態に即した製品が市場を制するからだ。PHVの失速とEREVの台頭は、今後の勢力図を塗り替える大きな転換点になる。

 しかしEREVもガソリンを使う以上、化石燃料を完全に断ち切るものではない。将来、全固体電池などの革新が進めば、EREVもまた一時的な役目に終わる可能性がある。コストと利便性のバランスを重視したEREVが普及の王道となるのか、それとも純粋なEVが覇権を握るまでの短い繋ぎに過ぎないのか――その進路を決定づけるのは、インフラの整備状況と実益を求める消費者の選択である。

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