「プラグインハイブリッド車」ブームは1年で終焉か? EVの弱点を補った「次世代電動車」が“真の本命”に躍り出る理由

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2025年、世界のPHV販売は前年比17%増の800万台に迫った。しかし実態は高コストと環境性能の乖離が課題。現実的な航続距離を確保するEREVが注目を集め、電動化の勢力図が揺れ動き始めている。

EREVの市場優位性

スカウトモーターズ・テラ(画像:スカウトモーターズ)
スカウトモーターズ・テラ(画像:スカウトモーターズ)

 EREVはEVを基本構造としつつ、充電インフラの制約を補い、航続距離への不安を解消する。EVの弱点を実利で補える特性が、市場浸透の後押しとなっている。このためメーカー各社は、EREVへの投資を加速させている。

 ステランティスは、競争力のある電動化手段としてEREVに注力する方針を示した。フォルクスワーゲングループのEVブランド、スカウト・モーターズのスコット・キーオー最高経営責任者(CEO)も、2026年1月27日のサミットで、EVよりEREVを先行して米国で発売する意向を表明した。

 予約注文の8割がEREVに集中している事実は、消費者が求めているのは純粋な環境性能だけではなく、

「どこまでも走れる確信」

であることを示している。広大な土地を移動する北米市場では、高コストなPHVを避け、効率的なEREVを選ぶ流れが一段と強まる。先行市場で実証された収益性の高さが、欧米メーカーの参入を強力に後押ししているのだ。

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