「やっぱりハイブリッドの方が安心だ」 BYD新車販売41%減――BEV・PHV急減、「中国の壁」が映す市場の現実
136.8万台、前年同月比8.7%減。補助金縮小を境に世界の電動車市場が失速した。BEV比率14.0%にとどまるなか、中国依存のテスラやBYDは急減。一方、HVは比率を伸ばす。政策頼みの成長は転機を迎えた。
市場の前提を崩した補助金半減
電動化市場の勢いを左右しているのは、中国の政策転換である。中国政府は新エネルギー車への取得税免除を2025年末まで続けてきたが、2026年1月から免除額を半分に減らした。需要はそこで急に冷え込んだ。政策の手綱が緩んだ瞬間、市場の足取りも鈍った形だ。
1月の主要15か国の合計販売台数は136.8万台。内訳はBEVが62.4万台でシェア14.0%、PHVが34.7万台で7.8%、HVが39.7万台で8.9%となった。とりわけBEVとPHVは、台数だけでなく比率も前月から大きく下げている。数字ははっきりしている。
背景には、公的支援で押し上げられてきた需要が、支えを弱められたという事情がある。比亜迪(BYD)の2月の新車販売は前年同月比
「41%減」
の19万190台。EVは36%減、PHVは44%減だった(『日本経済新聞』2026年3月1日付け)。これで6か月連続の前年割れとなる。勢いが落ちたというより、流れが変わったと見たほうがよいのかもしれない。
中国でBEV比率の高いテスラも大きく数字を落とした。補助金に強く依存してきた市場は、政治の判断ひとつで姿を変える。そのもろさが、いま表面に出ている。これが直面している最初の厳しい現実である。