「経費を使いまくる課長」「接待しすぎの部長」 上司を“金銭感覚”で断罪しても全く意味がない理由【連載】上司ガチャという虚構(5)

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頻繁な高級会食やグリーン車移動の上司経費を目の当たりにしても、感情で判断せず、自分のキャリア収支と成果を数字で分析することで、財務感覚とコンプライアンス力を磨き、どの組織でも重宝される人材になれる。

お金遣いと評価の乖離

上司のイメージ(画像:写真AC)
上司のイメージ(画像:写真AC)

 最近、若い世代の間でよく聞く「上司ガチャ」という言葉。どんな上司に当たるかは運任せで、自分では選べない――そんなもどかしさを端的に表している。しかし、そもそも上司を変える力はほとんどの人にない。だから「当たり・ハズレ」にこだわっても意味はなく、不満を運のせいにしていては自分の成長の機会を逃してしまう。本連載「上司ガチャという虚構」では、上司を「良い・悪い」で単純に裁くのではなく、無駄な労力に振り回されず、自分の成長や適応力に目を向ける視点を探る。変化の激しい職場で、自分の市場価値をどう磨き、キャリアをどう守るか。そのヒントを丁寧にひも解いていく。

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 頻繁に高級店で会食を重ね、出張ではグリーン車やタクシーを利用する上司の経費を目にして、「本当に必要な支出なのだろうか」と疑問を抱いた経験は誰にでもあるだろう。自分の残業代は1分単位で管理されるのに、タクシー代はほぼ自由。こうした状況は明らかに不公平に映る。つい心のなかで

「この上司はお金の使い方が荒い」

と決めつけてしまうこともある。今回のテーマは、この「お金遣いの荒い上司」に対する不信感と、その状況への対処法である。

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