時速19kmの非日常へ! 豊島区「IKEBUS」で巡る、池袋の喧騒を忘れるほど“ゆったり”な街巡り【連載】町バスに乗って(11)

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最高時速19km/h、運賃200円。豊島区の「IKEBUS」は、移動手段というより“街を楽しむ乗り物”だった。QR決済やAR企画、14席の向かい合わせ座席まで、従来のコミュニティーバスとは異なる池袋流の街巡りを追った。

低速で街を巡る10輪のバス

筆者が撮影した写真(画像:下関マグロ)
筆者が撮影した写真(画像:下関マグロ)

 この連載も11回目である。筆者(下関マグロ、フリーライター)がこれまで乗ってきた町バス(コミュニティーバス)は、地元の人たちの暮らしを支える交通手段だった。しかし、今回乗った豊島区の「IKEBUS(イケバス)」は、それとはまったく性格が違っていた。どう説明すればよいのか迷うほどだ。ひと言でいえば、池袋駅周辺を散歩するような感覚で走る、観光向けのコミュニティーバスである。そうした前知識を頭に入れたうえで、池袋へ向かった。いつものように区役所へ行き、IKEBUSの路線図や時刻表をもらおうとした。JR池袋駅東口を出ると、目の前にIKEBUSのバス停があった。バス停の上には、フクロウをもとにした「イケちゃん」というマスコットキャラクターが乗っている。これがなかなか愛らしい。

 バス停で写真を撮っていると、ほどなくIKEBUSがやって来た。真っ赤な車両で、小さなタイヤが片側に5個ずつ、合計10個付いている。車両はとてもゆっくりと停留所へ入ってきた。最高時速は19km/hの電気バスだ。走る姿は路面電車にも見えた。

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