バスとバス停で「端末間通信」 災害時に必要データを運ぶ実証実験に成功、横浜で国内初

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災害時の通信途絶に備えて、バスとバス停間で端末間通信を行う実証実験が2022年3月、横浜で行われた。

携帯網やネットを介さず すれ違い通信

相鉄バスのイメージ(画像:相鉄グループ)
相鉄バスのイメージ(画像:相鉄グループ)

 NEXTVISION(横浜市)は、情報データベースを基盤とした総合プラットフォーム「+ソナエ・プロジェクト」が提供する端末間通信技術(スマホdeリレー)を活用した実証実験を、相鉄グループの協力を得て実施した。災害時の通信途絶に備え、災害に強い次世代地域情報インフラの構築を目指すのが狙い。

 2022年3月7日(月)から11日(金)までの5日間、相鉄バス「旭1系統」二俣川駅南口バスターミナル ― 鶴ヶ峰駅バスターミナル間、左近山エリアを運行するバスとバス停を利用。

 日本初の試みとして、営業走行中のバスと乗客利用中のバス停間で、携帯電話網やインターネットを介さない「すれ違い通信」による情報伝達授受の実証実験を実施。予想を上回る高い成果を得た。

 営業運行中のバス(時速約30km)と乗客利用中のバス停間で、端末すれ違い通信により情報の伝達を実験したところ、バス停通過時は120KBまで、乗客乗降のためのバス停停車時は300KBまでのデータ通信に成功した。

 通信環境がない状況において、バスをはじめとした交通インフラが情報を所定の場所に運搬することで、自動的に必要なデータを必要な人に伝えることが可能となる。

 今回の実証実験の結果を基に、端末間システムの導入に向けた課題を把握し、交通機関(電車・駅)、街やビルなどの商業施設も含めた新たな情報伝達手段として活用することを検討。

 停電や通信途絶の状況でも、災害情報をはじめとした地域における最低限必要な情報のリアルタイム共有を目指した地域サービス基盤としての活用を目指す。

 また緊急時だけでなく、平時からの活用も視野にクローズドエリアにおける情報伝達の内容設計を進めていくという。