軽に頼るホンダ、軽で稼ぐスズキ! 「世界販売ランキング逆転」が浮き彫りに――分散戦略の脆さと集中戦略の威力とは

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2025年10月、スズキは30万台超の販売で過去最高水準を更新、インド市場がけん引。一方ホンダは7か月連続減で四輪事業は赤字。軽自動車依存の収益差が浮き彫りとなり、両社の戦略の優劣が国内外市場で問われている。

揺らぐグローバル多角化の前提

スズキのロゴマーク(画像:時事)
スズキのロゴマーク(画像:時事)

 スズキとホンダが強みとする地域は、日本を除けばほとんど重ならず、直接競合関係にはない。スズキは2012年に米国、2018年に中国から撤退し、世界販売の約8割を占める日本とインドに経営資源を集中させた。

 これにより、米国の関税政策や中国勢の価格攻勢など外的要因の影響を受けにくい体制を築いている。2024年度の世界販売は前年比2.4%増の324万台と堅調だったが、2025年度上半期はインドと欧州で伸び悩み、前年同期比2.8%減の152万台余りにとどまった。

 一方、ホンダは世界各地での事業展開を維持し、地域分散によるリスク軽減を図ってきた。しかし、ネクスペリアによる半導体供給停止が複数拠点に影響し、2024年度の世界販売は前年比9.6%減の372万台、2025年度上半期も5.6%減と下落基調が続いた。北米やアジアの減速を踏まえ、通期の販売見通しは334万台へ下方修正されている。

 両社の比較からは、グローバル展開の広さが必ずしも収益安定に直結しない現実が浮かぶ。スズキは経営資源を集中的に配分し外部ショックの影響を局所化するのに対し、ホンダは多地域展開が逆に複数のショックを同時に受ける構造を抱える。

 集中と分散という経営の基本選択が改めて企業に問われている状況であり、自動車産業における収益安定性の比較において重要な示唆を与える。

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