池袋事故きっかけ 違反歴ある「高齢運転者」に実車試験、改正道交法あす施行

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「高齢運転者対策の充実・強化を図るための規定の整備」を盛り込んだ道路交通法が2022年5月13日に施行される。改正の契機となったのは、2019年4月に起きた東京・池袋での死亡事故だった。

「高齢運転者対策 強化のための規定整備」

高齢運転者のイメージ(画像:写真AC)
高齢運転者のイメージ(画像:写真AC)

 2022年4月に改正道路交通法が成立。電動キックボードの新たな交通ルールや自動運転レベル4の解禁などに注目が集まった。前者は2年以内に、後者は2022年度中にも施行される。

 一方、来る2022年5月13日(金)にも新たに施行されるルールがある。「高齢運転者対策の充実・強化を図るための規定の整備」だ。高齢運転者による交通事故情勢などを踏まえ、その対策の充実・強化が盛り込まれている。

 施行を目前に、その内容をあらためて確認しておきたい。

信号無視など11種の「基準違反行為」

 道交法改正のきっかけとなったのは2019年4月に東京・池袋で発生した乗用車の暴走事故だった。当時31歳だった母親と3歳の娘が死亡し、世間に大きな衝撃を与えた。

 その年の免許自主返納件数は過去最多の58万件を超えたが、それ以降は件数の減少が続いている。交通利便性の高くない地方では、日常の移動手段として自動車が欠かせないケースも少なくない。

 こうした状況に対応するため「高齢運転者対策の充実・強化を図るための規定の整備」では、一定の違反歴がある75歳以上の運転者には免許更新時に「運転技能検査(実車試験)」を義務付けることなどが盛り込まれている。

 この規定の対象は、普通自動車免許の保持者となっている。大特、二輪、原付、小特のみの方は、対象外だ。

 一定の違反とは、以下のように定義がされている。

 運転免許証の有効期間が満了する日の、直前の誕生日の160日前の3年間において、下記11種の「基準違反行為」となる。

(1)信号無視
(2)通行区分違反
(3)通行帯違反
(4)速度超過
(5)横断等禁止違反
(6)踏切不停止等・遮断踏切立入り
(7)交差点右左折方法違反等
(8)交差点安全信仰義務違反等
(9)横断歩行者妨害等
(10)安全運転義務違反
(11)携帯電話使用等