クルマの上にある「背びれ」みたいのは何か? 見慣れた光景の裏に潜む最新技術とは

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車載アンテナ市場は2033年までに1兆3399億円規模へ拡大が予測される。多機能化と自動運転対応で進化するサメ型アンテナは、デザイン性と通信性能を両立しつつ、コストや小型化という新たな課題に直面している。

車載アンテナが「サメ型」になった理由

自動車のロッドアンテナ(画像:写真AC)
自動車のロッドアンテナ(画像:写真AC)

 車載アンテナの普及には、多機能化が背景にある。当初、アンテナはラジオ専用で、電波を受信するだけの装置だった。しかし車が多機能化するにつれ、アンテナはより多様な通信システムを担う必要が出てきた。

 サメ型アンテナはFM・AMラジオや衛星ラジオ、LTE通信(携帯電話やモバイル端末で使われる高速データ通信規格のひとつ)による車内インターネットなど、複数の電波を受信する役割を持つ。さらに先進運転支援システムや自動運転技術の進化にともない、全地球測位衛星システム(GPS)などを用いた位置情報取得にも対応しなければならない。

 実際、日産アリアはサメ型アンテナを2機搭載している。現代の自動車における通信の重要性を象徴する構成だ。ダブルシャークフィンアンテナは準天頂衛星「みちびき」の情報を受信し、プロパイロット2.0による高精度な運転支援を可能にしている。

 また、サメ型アンテナはデザイン性にも優れ、ルーフ形状に溶け込みやすい。走行時の空気抵抗や風切音を抑える実用面でも評価されている。ロッド型のデメリットを解消し、機能性と美観を両立させたのがサメ型アンテナである。

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