タクシーの「自動ドア」なぜ主流に? インバウンドも驚いた安全&利便の半世紀とは
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日本のタクシーは、外国人の4割が利用し、駐停車中事故の約半数を防ぐ自動ドアで安全性と利便性を両立。1964年東京五輪を契機に進化した「おもてなし」が、都市・地域モビリティの信頼を支える。
日本初の自動ドア認定

タクシーの自動ドアには、乗客に余計な手間をかけさせない日本独自の「おもてなし」の精神が反映されている。愛知県丹羽郡大口町のトーシンテックは、日本で初めてタクシーの自動ドア化を実現し、日本記録認定協会から公式に認定されている。
認定では、乗客がドアに触れることなく安全に乗り降りできる仕組みが、日本ならではのきめ細かな配慮の表れとして評価され、
「世界に誇る日本のタクシー文化」
の一部であるとされている。
こうした技術は、安全性向上と利用者体験の向上に直結しており、都市交通の効率化や観光都市としてのブランド価値向上にも貢献している。近年では、トヨタのジャパンタクシーのように後部座席がスライド式の車両も登場し、ドア開放時の後続車との接触リスクはさらに低減されている。
それでも、自動ドアを安全に活用するには、ドライバーの確認と利用者の注意が欠かせない。乗客が無造作に車外に出ることで自転車や歩行者との接触事故が発生する可能性は残る。適切な操作と周囲確認が求められるこうした安全対策は、タクシーを都市モビリティの信頼できる選択肢として定着させ、日本の都市・地域交通における競争力の源泉となっている。