「見た目は倉庫」わずか7年で約120店舗、国道沿いにズラリと並ぶ「謎の建物」の正体

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デベロップはコンテナホテル「HOTEL R9 The Yard」シリーズの118店舗目となる勝浦店を開業し、累計128店舗に達した。建築用コンテナで独立した客室を持ち、有事には被災地に移設可能な「レスキューホテル」としても機能する。同シリーズは郊外幹線道路沿いに立地し、空白地帯を開拓する成長戦略を加速。第三者割当増資やエイチ・アイ・エスとの資本提携で財務基盤を強化し、全国出店攻勢を続ける。

新規出店空白地帯と強化された財務基盤

災害など有事の際には被災地へ移動(画像:デベロップ)
災害など有事の際には被災地へ移動(画像:デベロップ)

 同シリーズは、客室の特異な形状や「レスキューホテル」という運営方法に注目が集まりやすい。しかし、注目すべきは立地だ。多くは幹線道路沿いにあり、客室数分の広い平面駐車場を確保できる。さらに、コンビニなど中長期滞在に必要な生活利便施設も至近にある。

 近隣の工業団地や大規模工場までの距離も重視されており、駅前や中心市街地に立地する一般的なビジネスホテルとは明確に異なる。また、これまでホテルがほとんどなかった自治体や、市内でもホテル空白地帯だったエリアへの出店も目立つ。ビジネスや観光だけでなく、近隣住民による

「親戚需要」

も掘り起こしている。開拓余地のある空白地帯は依然多く、新規出店の可能性は高い。

 郊外幹線道路沿いの立地といえば、全国300店舗以上を展開するルートインも同様の立地が多い。ただし、ルートインは駅前や中心市街地でも一定数の出店がある点が異なる。

 2018年のシリーズ1号店オープン以来、同シリーズは右肩上がりの成長を続けている。同社は今後の拡大を見据え、財務基盤の強化も急ピッチで進めている。2022年7月に1億6790万円、2023年5月に10億8295.2万円、2023年6月に5億3112.8万円の第三者割当増資を実施した。第三者割当増資とは、特定の第三者に新株を発行して資金を調達する方法であり、企業の成長や事業拡大に必要な資金を効率的に確保できる。これにより資本金は18億1198万円(資本準備金8億9099万円を含む)となった。

 さらに2024年8月には旅行会社大手エイチ・アイ・エスが発行済株式の議決権20.21%を取得。両社は資本業務提携を締結し、持分法適用会社化を実現した。同シリーズは、今後も全国で出店攻勢を続ける見込みである。

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