「ボロいトラック」に終止符を! 有効求人倍率2.8倍の壁を破った「機能美トラック」の正体
スタイリッシュで、採用、差別化、安全意識の向上など運送業界の課題解決につながる機能を備えたドレスアップトラックが注目されている。これは運送事業者にとって新たな競合差別化手段につながるからだ。
トラック差別化の新手段

政府が推し進める物流革新政策の下、トラック輸送産業は大きく変わろうとしている。トラックドライバー向けの労務コンプライアンスである改善基準告示の改正、多重下請構造の是正、運送事業許可の更新制と適正原価の導入など、一連の政策は運送業界の健全化を強力に後押しする。しかしその一方で、
「ますます運送事業者の競合差別化手段が失われる」
と嘆く声もある。
世の中には、トラックメーカーが提供する標準仕様のまま、自社名だけを記したトラックが多数走っている。このようなトラックや運送事業者を否定するつもりはない。しかし、知恵を絞り、手間をかけ、投資を惜しまずトラックにオリジナリティあるデザインや架装を導入している事業者と比べると、見劣りする印象を受ける人がいるのはやむを得ないだろう。
セノプロトラックス社が掲げる「Functional Cool(機能的な格好良さ)」というテーマは、物流革新政策下の今こそ注目されるべきだろう。同社代表取締役の瀬野博之氏は「私が乗りたいクルマを作っているだけです」と謙遜する。しかし、機能性と格好良さを両立するクルマを生み出せるのは、センスと感受性が優れている証といえる。
「Functional Cool」は、良くも悪くもトラック輸送産業の標準化──いや、没個性化──が進む今、
「貴重な競合差別化手段」
となりうるのである。