「ボロいトラック」に終止符を! 有効求人倍率2.8倍の壁を破った「機能美トラック」の正体
スタイリッシュで、採用、差別化、安全意識の向上など運送業界の課題解決につながる機能を備えたドレスアップトラックが注目されている。これは運送事業者にとって新たな競合差別化手段につながるからだ。
「スタイリッシュなトラック」に求められること

運送コンサルティングなどを手がけるSMECサービス(栃木県足利市)の代表取締役社長、岡崎真一郎氏は語る。
「昨今、ボルボやスカニアなどのユーロ系のスタイリッシュなトラックが求められるのは、『格好良いこと』が安全意識や顧客満足度の向上にもつながるからです」
乗用車の場合、自社都合を優先して我が物顔で運転する人もいる。しかしトラックでは、
「注目されている」
「見られている」
という意識がプロ意識を高める。背筋を伸ばし、より模範的な運転をするようになるという。ある運送事業者では、トラックをドレスアップした結果、荷主や一般ドライバーから
「あなたの会社のトラック(あるいはドライバー)に◯◯の親切をしてもらった」
と連絡が入ることが増えた。よい意味で目立つことで、問い合わせもしやすくなるのだろう。岡崎氏はさらに強調する。「加えて求められるのは、機能性と環境に貢献できることです」。
例えば、山本商事(奈良県御所市)はセノプロトラックスに依頼し、最大積載量29.7tの高積載スカニア製特殊トレーラーを導入した。このトレーラーにより、荷主はトラック1台あたりの輸送量を増やせる。輸送効率が向上すると同時に、二酸化炭素排出量の削減──いわゆるGX(Green Transformation)──も実現できる。一般的に、積載量の増加分においても燃費は大きく悪化しない。