「利用者限定」シェアサイクルって何? 岩手県でサービス開始、ダイチャリ運営会社が提供

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ダイチャリと岩手県岩手町が「利用者限定シェアサイクル」サービスを4月28日から開始した。利用者を限定して自転車をシェアできるので安心だという。

自転車の料金などを自由に設定可

岩手町に置かれた利用者限定シェアサイクル(画像:シナネンホールディングス)
岩手町に置かれた利用者限定シェアサイクル(画像:シナネンホールディングス)

 シェアサイクル「ダイチャリ」を運営するシナネンモビリティPLUS(東京都港区)と、岩手県岩手町が「利用者限定シェアサイクル」サービスを、2022年4月28日から開始した。

 本サービス開始の目的は市街地内の交通手段の拡充で、「岩手町SDGs未来都市共創プロジェクト」の一環。

 スマートフォンがあれば使いたい時に使えるシェアサイクルの特徴を生かしつつ、運営者が

・ユーザー
・ステーション数
・自転車の台数/料金

などを自由に設定できる。

 ユーザーを現地で特定コードを入手した人物に限定できることに加え、運営者がステーションの設置エリアも設定できるため、管理しやすく、施設利用者や地域住民に特化したサービスとして活用が期待できる。

 また、マンションやアパートなら

・物件価値の向上
・入居者の満足度向上

企業のオフィスや店舗、シェアオフィス、コワーキングスペースでなら

・従業員/会員の利便性向上

といった付加価値を提供できる。

 サービスの具体的な特徴は次の三つとなる。

1.利用者を限定して自転車をシェアできるので安心。
2.24時間365日利用可能なシェアサイクルサービスを手間なく、容易に導入可能。
3.自転車の種類や料金等は自由に決めることができ施設・建物に合わせて運用可能。

 岩手町は、町民が集落から町役場や駅がある市街地へバスで移動した際に、市街地内での移動が困難という問題を解決するため、運営者として本サービスを導入した。

 これにより、市街地内の交通環境が改善され、町民の利便性が向上することに加え、自転車利用による町民の健康へのポジティブな影響や、来町者への新たな交通手段の提供により、町の付加価値が高まるといった効果が期待される。

 岩手町は県中部から北部にかけて位置する人口1万3000人の自治体。2020年7月にSDGs(持続可能な開発目標)への積極的な姿勢が評価され、内閣府が選定する「SDGs 未来都市」に選定されている。

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