「テスラ方式」の弱点を突く? 世界3位ヒョンデが東京で再挑戦、“安心感”で日本市場を取り戻せるか
2022年に日本市場へ再上陸したヒョンデは、世界3位の販売規模685万台を背景に、従来型ディーラーを使わずD2C+体験拠点で消費者接点を再設計。オンライン契約と五感でのブランド体験を融合し、日本特有の信頼獲得を狙う。
日本市場再上陸

2022年に日本市場へ本格的な「再上陸」を果たした韓国・ヒョンデ。そして2025年、東京・等々力に新たな拠点「Hyundai Citystore 東京 開業準備室」をオープンした。この新施設はショールームのようでいて、従来型ディーラーではない。販売店を持たず、あえて「店舗」を構えた理由には、日本市場での消費者心理への対応がある。
2022年の世界自動車販売台数で、トヨタグループ、フォルクスワーゲングループに次ぐ第3位を獲得したヒョンデ。その規模は約685万台に達し、ホンダや日産といった日本の名門メーカーを上回る。しかし、日本市場での存在感は限定的で、シェアは0.1%未満にとどまる。世界的な地位と国内での実態のギャップは、製品力だけでは補えないことを示している。
ヒョンデは、2009(平成21)年の日本市場撤退の経験から、日本特有の
・ブランド接点
・消費者の信頼獲得
がいかに重要かを理解している。再上陸の戦略は、ブランドの理解や安心感を提供することに重点を置く。特に高額消費財である自動車では、購入前の体験や納車後のサポートへの信頼が、購入決定に直結することを念頭に置いた施策となっている。