JR四国「脱・四国戦略」本腰? 岡山駅前「新ホテル出店」は必然? 制約を打破する「本州進出」と多角化の勝算とは

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JR四国とJR四国ホテルズは、岡山駅前再開発に177室の新ホテルを2027年春開業予定と発表した。四国島外進出を加速させる戦略で、宿泊特化型からシティホテルまで多ブランド展開を進め、2030年度までに年間売上2億円規模を目指す。

四国島内マーケットの限界

JRホテルクレメント高松とJRクレメントイン高松(画像:銀河鉄道世代)
JRホテルクレメント高松とJRクレメントイン高松(画像:銀河鉄道世代)

 2025年10月3日時点で、JR四国ホテルズが展開するホテルブランドは、シティホテルの「JRホテルクレメント」が高松、徳島、宇和島の3店舗、宿泊特化型の「JRホテルクレメントイン」が高松、高知、今治、姫路の4店舗である。人口規模では四国最大の松山市に両ブランドを出店していないのは意外だが、道後温泉の「ホテル道後やや」を運営する形で進出している。

 四国では、シティホテルクラスが存立可能な都市は限られており、「JRホテルクレメント」を新たに出店できる場所は松山市くらいに限られるだろう。一方、宿泊特化型ホテルなら、

・丸亀市
・坂出市
・新居浜市
・西条市
・鳴門市
・三好市
・南国市
・四万十市

など、県庁所在地クラスの都市が候補になる。しかし、これらの都市にはすでに複数の宿泊特化型ホテルが存在し、空白地帯とはいえない。駅直結や駅隣接といった立地優位は活かせるものの、新規出店の“うまみ”がどこまであるかは未知数だ。

 この状況を考えると、ホテル事業を鉄道事業以外の基幹事業として位置付けるJR四国グループにとって、四国島外への出店は必然的な流れである。岡山駅は、ドル箱路線である瀬戸大橋線の本州側実質起点にあたり、本州進出の足掛かりとして最適な立地である。

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