ドライバー不足を「無人」で救え! “トラック隊列走行”が実現する3分の1コスト削減の経済学
トラック無人隊列走行は、ドライバーひとりで複数車両を運行可能にし、安全性向上や燃費改善、渋滞緩和を実現する未来技術だ。2021年の実証実験では75%のドライバーが「安全」と評価、社会実装に向けた期待が高まる。
物流革新と安心確保

トラックの無人隊列走行は、物流業界に多くのメリットをもたらし、抱える問題の解決にもつながる。法整備やインフラ整備といった課題は残るものの、着実に取り組みは進んでいる。だが注目すべきは、トラックの隊列走行が社会に受け入れられるかという点である。
どれだけ安全性が確立され、法律やインフラが整っても、社会に受け入れられなければ技術やシステムは定着しない。社会受容性の検証が必要なのだ。
実証実験に合わせて行われたモニター調査では、実証前にトラック隊列の周辺を走行するイメージについて、50.1%が「危険」もしくは「やや危険」と回答した。しかし実際に隊列周辺を走行した場合、75%が「安全」もしくは「やや安全」と回答した。システムによる安定した隊列走行は、周囲のドライバーにも安心感を与えている。
一方で、隊列走行の存在を広く認知させるためのCMや教習所での周知など、啓蒙活動の必要性も指摘されている。こうした状況を総合すると、街で無人隊列走行のトラックをすぐに見かけることは難しいだろう。技術の安全性確立、法整備、社会受容の準備にはまだ時間を要する。
とはいえ、実現不可能というわけではない。可能性が高いからこそ、無人隊列走行に向けた準備は少しずつ進められているのだ。