「EV一択」は終了か? ポルシェ5400億円計上の衝撃、米中政策下で露呈した「脱エンジン路線」の限界
欧州でEV販売比率が15.8%にとどまり、中国でも成長が鈍化するなか、ポルシェは5400億円超の損失を計上し計画を見直した。BMWやメルセデスもEV一辺倒から転換し、高級車市場はエンジン車延命と多様化戦略へと動き出している。
多様化シフトの模索

EVシフトは不可逆的な流れなのか。それとも
「多様化シフト」
への移行なのか。脱炭素が世界的に求められる状況に大きな変化はない。しかし、制度設計やエネルギー事情、消費者の嗜好は多様化し、EV一択による脱炭素は現実味を失いつつある。
縮小基調に入ったEV市場で、企業には成長余地をどこに見出すかが問われる。技術の多様化、制度の柔軟化、地域ごとの戦略差別化という三位一体の再構築が一層重要になる。
エンジン車回帰が一時的な揺り戻しか、それともEVと共存しながら持続可能なビジネスモデルへ進化するのか――。高級車ブランドによるエンジン車回帰は、その答えを占う試金石となる。