「EV一択」は終了か? ポルシェ5400億円計上の衝撃、米中政策下で露呈した「脱エンジン路線」の限界

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欧州でEV販売比率が15.8%にとどまり、中国でも成長が鈍化するなか、ポルシェは5400億円超の損失を計上し計画を見直した。BMWやメルセデスもEV一辺倒から転換し、高級車市場はエンジン車延命と多様化戦略へと動き出している。

高級車戦略の多様化

充電インフラ(画像:Pexels)
充電インフラ(画像:Pexels)

 高級車ブランドによるエンジン車回帰を

「後退」

と見るのは拙速である。むしろ技術や市場の多様化を前提にした、新たな戦略模索と捉えるべきだ。

 EVに代わるパワートレインにはPHVや次世代エンジンがある。大容量バッテリーに依存せず、充電インフラの制約も回避できるため、現実的な選択肢となる。エンジン効率の改善や熱効率向上も進んでおり、脱炭素との両立も可能だ。

 さらに合成燃料(e-fuel)やバイオ燃料への期待も高まる。欧州では2035年規制に、合成燃料使用のエンジン車を例外とする方針が追加され、柔軟化が進んでいる。

 制度面では米国で関税や補助金政策の再設計が議論されている。エネルギー安全保障や雇用維持を考慮し、一律的なEVシフトではなく、多様な脱炭素アプローチを認める動きが強まっている。

 過去の成功例ではトヨタのマルチパスウェイ戦略が最も顕著だ。EVシフト減速後も一定の評価を得ている。スバルの

「AWD + ハイブリッド」

路線も米国を中心に根強い需要を持つ。高級車ブランドも、マルチパスウェイ路線に活路を見出す可能性が高まっている。

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