オーストラリアで「プラグインハイブリッド旋風」 EV販売シェアを奪う大型車需要――市場の新潮流を考える
オーストラリアでPHV販売が急増し、新車の5%を占める状況となった。BEVの伸びが鈍化する中、BYD「Shark 6」などPHVが大型車需要を取り込み、EVシフトの現実的な橋渡しとして存在感を高めている。
EV普及の曲がり角

自動車調査会社マンハイム・オーストラリアのアナリスト、マイク・コステロ氏は
「PHVはいわゆる早期導入者だけでなく、(EV推進に)中立的な層を狙って競争しています」
と語る。
コステロ氏によれば、BYDのShark 6は単に乗り換えを促すだけでなく、従来のガソリン四輪駆動車からの移行も進めているという。トヨタ・ハイラックスやフォード・レンジャーからShark 6に乗り換えた例も確認されており、PHVの影響力は無視できない。
もしオーストラリアでのEV普及の停滞が車のサイズに起因するのだとすれば、メーカー各社は新たな課題に直面することになる。PHVの台頭は一時的な現象なのか、それとも
「中長期的なトレンド」
として定着するのかは不透明だ。さらに、この動きが世界市場に波及する可能性もある。
いずれにせよ、オーストラリアでのPHV人気は、EVシフトの道のりを曲がりくねった“ワインディングロード”に変えつつあることを示している。