オーストラリアで「プラグインハイブリッド旋風」 EV販売シェアを奪う大型車需要――市場の新潮流を考える

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オーストラリアでPHV販売が急増し、新車の5%を占める状況となった。BEVの伸びが鈍化する中、BYD「Shark 6」などPHVが大型車需要を取り込み、EVシフトの現実的な橋渡しとして存在感を高めている。

EV伸び悩みとPHV需要

中国(画像:Pexels)
中国(画像:Pexels)

 世界的に見ると、中国を除く地域でのEV販売は伸び悩んでいる。米国や欧州ではEV市場がやや停滞している状況だ。

 背景には、充電インフラの整備が十分でないことへの懸念がある。BEVは、熱心な

「初期導入層」

以外の顧客に届きにくく、一般ユーザーへの普及に課題を抱えている。このため、PHVがBEVのシェアを一部奪う形になっているとの指摘もある。

 一部では、PHVを自動車の本格的な電動化の「

「入門編」

とみなし、オーストラリア人がバッテリー駆動の車の運転やメンテナンスに慣れるための選択肢と捉える向きもある。実際、充電インフラが未成熟な地域では、PHVは現実的な電動化のステップとして受け入れられやすい。

 しかし別の見方では、大型PHVは単に

「大型車嗜好の代替」

に過ぎず、EVを装ったガソリン車、つまり“羊の皮をかぶった狼”であると主張する声もある。オーストラリア人は小型のEVよりも、サイズや利便性を重視してPHVを選ぶ傾向がある可能性もある。

 このように、PHVの人気は単なる電動化の入り口という側面と、ユーザーの車選好の両面が影響している。市場の成長動向を正確に読み解くには、両方の視点を踏まえる必要があるだろう。

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