三菱自動車「販売規模1.5倍」計画は成功するか? デリカミニに託された「女性・ファミリー層」攻略の命運
三菱自動車は2030年度までに国内販売を1.5倍、18万台に拡大する強気戦略を掲げる。少子高齢化で縮小する国内市場で、30~40代ファミリーや女性層への販売拡大やEV・軽SUV活用が突破口となるか、注目される。
国内販売1.5倍戦略

三菱自動車が「2030年度に国内販売1.5倍増」という強気の目標を掲げた。米国市場の関税負担や新興国市場での競争激化の中なかで、あえて日本市場を成長基盤と位置づける戦略である。
中村達夫副社長は
「厳しい環境の中でも持続的な成長を実現するためには、国内でしっかりと収益を拡大させなければならないし、人材を確保していかなければならない」
と述べた(『ロイター』2025年9月24日付け)。そのうえで2030年に向けて、販売規模を現状の1.5倍に拡大する方針を示した。
30~40代のファミリーや女性を顧客として取り込む方向性も明確にした。三菱自動車は国内18万台という具体的な数値目標も掲げている。これは2024年度の国内販売実績の1.5倍にあたる。