オーストラリアで「プラグインハイブリッド旋風」 EV販売シェアを奪う大型車需要――市場の新潮流を考える
オーストラリアでPHV販売が急増し、新車の5%を占める状況となった。BEVの伸びが鈍化する中、BYD「Shark 6」などPHVが大型車需要を取り込み、EVシフトの現実的な橋渡しとして存在感を高めている。
PHV市場の変革力

オーストラリアでのPHV販売を詳しく見ると、2025年1月に納車が始まったユーティリティトラックタイプのPHV、BYD「Shark 6」が好調だ。
2024年10月に予約販売が始まると、初回で5500台を売り上げた。2025年7月までに累計販売台数は1万1657台に達し、国内で最も売れているPHVユーティリティトラックとなった。
「Shark 6」は1500ccのターボエンジンと電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車だ。総合出力は430馬力、車両重量は2710kgで、砂地・泥地・雪道の三つのドライブモードに対応する。カタログ上の航続距離は840km、バッテリーのみでの走行は100km可能だ。
この成功により、長らくフォード・レンジャーやトヨタ・ハイラックスが支配してきたオーストラリアのユーティリティトラック市場に変化が生まれた。BYDの存在感が高まり、総売上高では起亜や三菱などの競合を上回る実績を示している。
さらに、PHVに対する免税措置が2025年4月に廃止されたにもかかわらず、「Shark 6」は販売好調を維持している。これにより、今後もオーストラリア市場で高い人気を保つ可能性が高いと見られている。