「日本車を再び偉大に!」 トップ10に国内メーカーわずか3社、EV後塵と中国勢急伸 復権のカギは何か?

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2025年上半期の世界新車販売で中国勢が約3割伸長する中、日本車はトップ10に3社のみ。EV後塵や市場閉鎖が課題となる今、日本車再興の戦略的方向性を探る。

日本車競争力再生策

自動車(画像:Pexels)
自動車(画像:Pexels)

 かつて日本車は、高品質と革新性の象徴として世界中で広く支持されていた。しかし、モビリティ環境の大きな変化にともない、日本車の存在感は低下しつつある。

 日本経済新聞が2025年8月に報じた「2025年上半期の世界新車販売ランキング」によると、上位5社はトヨタ、フォルクスワーゲン、現代自動車・起亜、GM、ステランティスだった。トップ10には、トヨタ、ホンダ(9位)、スズキ(10位)の3社が入るにとどまる。トヨタ以外の2社は前年実績を下回った。一方、比亜迪(BYD)が7位、吉利汽車が8位と、中国勢は前年から約3割の伸長を遂げている。

 電気自動車(EV)へのシフトも進み、米中欧や韓国の自動車メーカーはシェアを急速に拡大している。日本勢はハイブリッド車(HV)では優位を保つが、EV領域では後塵を拝しており、新興勢力の成長とは対照的である。この状況下で日本車が復権するには、単にEVシフトに追随するだけでは不十分だ。独自の強みを生かした別軸の戦略が不可欠となる。本稿では、トランプ大統領の「Make America Great Again」に便乗し、

「Make Japanese Cars Great Again(日本車を再び偉大に)」

を掲げる。すなわち、日本車を再び世界市場で競争力ある存在に戻す具体的要件を検証する。各項目を順に分析し、日本車再興の戦略的方向性を明らかにする。

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