トヨタ「曲がり角」の現実──日本の新車販売286万台、ディーラーはなぜ「下請け化」したのか?
					日本の新車販売は1990年の598万台から2024年には286万台に半減。EVやコネクティッドカーの時代に、元ディーラー経営者・小栗成男氏が「メーカーとディーラーの原点回帰」を提言する。				
				
				自動車業界の曲がり角

自動車業界はいま「100年に1度」の変革期にある。EVやコネクティッドカーの登場は、メーカーやディーラー、ユーザーの在り方を大きく変えつつある。
そんななか、2025年5月に出版された小栗成男『トヨタの曲がり角』(幻冬舎)は、業界の変容を踏まえつつ、元自動車ディーラー経営者の視点でメーカーとディーラー間の緊張関係を率直に語った著作として注目される。
今回はこの『トヨタの曲がり角』を参照しながら、メーカーとディーラーのあるべき姿について考察する。