中国自動車産業「再編の波」 NEV比率50%目前、乱立市場が沈む「消耗戦」の行方

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中国自動車市場は23年販売3009万台で世界一を更新しつつ、過当競争で利益率は4.3%まで低下。再編と淘汰の波が、国際競争のルールを揺さぶり始めている。

過熱するNEV競争構造

 中国の自動車市場は依然として世界最大規模である。2023年の販売台数は3009万台で前年比12%増となった。2024年は3144万台に達し、前年比4.5%増。販売と生産の双方で4年連続の世界一を維持した。生産台数は3128万台で、前年比3.7%増となっている。成長の主要因は

「新エネルギー車(NEV)の拡大」

である。NEVは自動車販売全体の約41%を占めるまでになった。プラグインハイブリッド車(PHV)やバッテリー式電気自動車(BEV)の販売が堅調に伸びている。メーカー別では、BYDがNEV市場の34.1%を占め首位を維持。吉利汽車も販売を伸ばし、2024年にはテスラを抜き2位に浮上した。電動化技術の向上が成長を支えている。

 ジェトロによれば、2025年の販売台数は前年比4.7%増の3290万台と予想される。NEVは前年比24.4%増の1600万台、販売比率は約50%に達する見込みだ。

・大規模設備の更新
・消費財買い替え政策
・NEV取得税減免の継続
・海外市場でのNEV拡大志向

が追い風となっている。

 一方、一定規模以上の自動車製造企業数は2018年の1万5263社から2023年には1万8899社に増加した。過酷な内部競争、前述の「内巻」が起こる背景である。販売・生産が世界一であっても爆発的な成長ではなく、企業間で無秩序な値下げや価格競争が常態化する。結果として

「安かろう、悪かろう」

の事態に陥る企業も現れ、製品品質やアフターサービスに悪影響を及ぼしている。サプライチェーンの安定性リスクも増大している。

 設備稼働率は2023年Q3の75.6%から、2025年Q1には71.9%に低下。利益率も2018年の7.3%から2024年は4.3%、2025年1~5月期でも4.3%で寡頭競争が続く。こうした状況を受け、業界団体である中国自動車工業協会(CAAM)や政府は、公平競争や価格秩序の順守を求めている。

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