なぜ「マイナ救急」は進まないのか? 出動件数急増でも保険証利用率28%、実施は2割にとどまる現実
救急隊員の負担増が深刻化する中、全国720消防本部で2025年10月から本格導入されるマイナ救急。1万件超の医療情報閲覧で応急処置や搬送先選定の迅速化が期待されるが、携帯率28.7%と課題も残る。
マイナ救急普及の壁

救急医療のリソースは常に限られている。高齢化や猛暑により救急車の出動件数は急増しており、救急隊員の負担も大きくなる。
マイナ救急を導入すれば、情報の聴取時間を短縮できる。救急活動の円滑化も進み、隊員の負担軽減が期待される。
しかし、不信感やセキュリティ不安からマイナ保険証を常時携帯する人は少ない。実証事業では、マイナ救急未実施件数は80%を超えた。
本格的な運用には、検証を進めるだけでなく、マイナ保険証の信用度向上が急務である。