北陸新幹線延伸「反対・再考」72%! 「小浜・京都ルート」は京都府の民意を失ったのか? 参院選「推進派トップ」辛勝を考える
小浜・京都ルートを争点に揺れた参院選京都選挙区で、推進派の西田氏が約19万票で辛勝。だが延伸支持の得票率は27.69%にとどまり、計画への逆風は強まるばかり。自民党は過去最低の39議席に沈み、石破首相の異例の続投が政権の正当性とインフラ政策に深刻な影を落としている。
延伸計画に立ちはだかる民意の逆風

北陸新幹線大阪延伸の小浜・京都ルートが争点となった参院選京都選挙区で推進派トップが辛勝した。だが、石破茂首相の続投表明が延伸の行方に暗い影を落とし始めている。
「最後のお願いです。みなさんの力で助けてください」。参院選選挙運動最終日の7月20日、京都市下京区の京都タワー前に街宣車がやってくる。声を張り上げるのは、自民党公認で京都選挙区に立候補した現職の西田昌司氏。自民党に逆風が吹くなか、沖縄戦に関する自身の失言も絡み、当落すれすれの厳しい戦いを余儀なくされていた。
西田氏は北陸新幹線与党整備委員会の委員長を務め、福井県敦賀市から小浜市を経て地下トンネルで京都府を縦断する
「小浜・京都ルートの推進役」
を担ってきた。だが、地下水への影響などを懸念する京都府内の反対運動は力を増し、選挙戦の大きな争点に浮上する。そのなかで他候補の集中砲火を一身に浴び、防戦一方になっていた。
「府民の懸念解消に向け、丁寧に説明する。合意なしに進めることなど絶対にない」
西田氏は塩小路通をはさんで向かいの京都駅烏丸口バス乗り場に集まった聴衆に向かって懸命に訴え、何度も頭を下げた。