北陸新幹線延伸「反対・再考」72%! 「小浜・京都ルート」は京都府の民意を失ったのか? 参院選「推進派トップ」辛勝を考える
小浜・京都ルートを争点に揺れた参院選京都選挙区で、推進派の西田氏が約19万票で辛勝。だが延伸支持の得票率は27.69%にとどまり、計画への逆風は強まるばかり。自民党は過去最低の39議席に沈み、石破首相の異例の続投が政権の正当性とインフラ政策に深刻な影を落としている。
72%の票が他ルート検討や延伸反対の候補に

改選議席2の京都選挙区に出馬した9候補のうち、小浜・京都ルート支持は西田氏と
・立憲民主党:山本和嘉子氏
・NHK党:木村嘉孝氏
3氏の得票合計は約32万8000票で、有効投票数に対する得票数の割合を示す得票率は27.69%にとどまる。
これに対し、小浜・京都ルートの現状を問題視し、米原ルートなど他ルート検討を打ち出したのは、
・日本維新の会:新実彰平氏
・参政党:谷口青人氏
・国民民主党:酒井常雄氏
・無所属:二之湯真士氏
得票合計は約63万1000票に上り、得票率53.34%に達した。延伸反対を掲げる
・日本共産党:倉林明子氏
・れいわ新選組:西郷南海子氏
が集めた約22万5000票は、得票率18.97%を占めている。
参院選の争点には物価高騰対策や消費税減税の是非、自民党の裏金問題などもあり、新幹線延伸だけで争ったわけではない。しかし、他ルート検討と延伸反対を合わせた約85万6000票は、得票率にして
「72.31%」
この数字を見る限り、小浜・京都ルート反対が京都府の「民意」と考えられる。
西田氏は安倍晋三元首相に近かった保守派で、経済通の積極財政論者として知られる。ベテラン国会議員が少ない京都府の保守政界に強い影響力を持ち、2016年の小浜・京都ルート決定や市町村長の擁立などに手腕を発揮してきた。
だが、小浜・京都ルートに対する京都府民の懸念解消は妙案がなく、攻めあぐねている状態。しかも、西田氏が大幅に票を減らすなか、トップ当選の新実氏は大量得票をバックに米原ルート検討を訴えている。小浜・京都ルート実現の突破口を開くのは、参院選前以上に難しくなっている。