JAL・ANAは「LCC」を維持できるのか? 日本流「多ブランド戦略」の落とし穴、海外勢に勝てない根本理由とは

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日本の大手航空傘下のLCCは複数ブランドによる資源分散で競争力が低下。ピーチの84.4%に対しエアージャパンは69.3%と苦戦。JAL系3ブランドも座席利用率は軒並み7割超だが、労使問題や路線競合が影響。海外LCCの急拡大に対抗できず、両社は将来的にLCC統合を迫られる可能性が高い。今後の再編判断が注目される。

独立系不在という異例

飛行機(画像:写真AC)
飛行機(画像:写真AC)

 現在、日本の格安航空会社(LCC)は5社ある。JAL傘下に「ジェットスタージャパン」「春秋航空日本」「ZIPAIR」、ANA傘下に「ピーチ」「エア・ジャパン」がある。日本でLCCが登場してから十数年が経つ。数こそ増えたが、エアアジアやイージージェット、サウスウエスト航空のような巨大企業は生まれていない。すべて大手航空会社の傘下にある。

 筆者(前林広樹、航空ライター)の知るかぎり、経済規模が一定以上ありながら独立系LCCが存在しない国は、

・台湾
・シンガポール
・オーストラリア
・ニュージーランド

くらいだ。しかも複数のブランドがすべて大手傘下というのは、世界でもかなり珍しいケースといえる。

 では、JALとANAは今後も複数ブランドを成功に導けるのか。筆者は相当厳しいと感じている。本稿ではその理由を書きたい。

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