なぜJAF出動の3割超が「バッテリー上がり」なのか?──73.5万件の“国民病”を支える小型機器の正体

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2023年、JAF出動理由の34.8%を占めた73.5万件の「バッテリー上がり」。この国民的トラブルに対し、近年注目されるのが「ジャンプスターター」だ。単独で対応でき、災害時も活躍するこの万能ツールは、なぜ2030年782億円市場へと成長するのか。その多機能性と経済効果に迫る。

普及の背景と今後の展望

さらなる安全性・耐久性の向上が求められるジャンプスターター(画像:ベロフジャパン)
さらなる安全性・耐久性の向上が求められるジャンプスターター(画像:ベロフジャパン)

 インドの調査会社360iResearchが2024年12月に発表したレポートは注目に値する。2023年のジャンプスターター市場規模は4億779万ドルだった。2024年には4億2357万ドル、2030年には5億3947万ドル(約782億円)に達すると予測されている。年平均成長率は

「4.07%」

と報告されている。需要増加の背景には、小型化や多機能化による利便性の向上がある。

 かつては大型で高価だったジャンプスターターも、現在は手のひらサイズで数千円から購入可能となった。これにより、一般ユーザーでも気軽に車載できる環境が整っている。

 今後はさらなる多機能化やIoT化が進む見込みだ。スマートフォンアプリと連動し、バッテリー状態を遠隔監視できるモデルや、AIによる故障診断機能を搭載した製品の登場も期待されている。

 市場拡大にともない価格競争も激化している。技術革新とともに、多機能化や安全性、耐久性の向上がさらに進むことが期待される。

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