なぜJAF出動の3割超が「バッテリー上がり」なのか?──73.5万件の“国民病”を支える小型機器の正体

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2023年、JAF出動理由の34.8%を占めた73.5万件の「バッテリー上がり」。この国民的トラブルに対し、近年注目されるのが「ジャンプスターター」だ。単独で対応でき、災害時も活躍するこの万能ツールは、なぜ2030年782億円市場へと成長するのか。その多機能性と経済効果に迫る。

進化と手軽さが普及を加速

小型化が進むジャンプスターター(画像:写真AC)
小型化が進むジャンプスターター(画像:写真AC)

 近年、ジャンプスターターは軽量化とコンパクト化が進み、価格も手ごろになってきた。この進化はドライバーにとって大きな利便性をもたらしている。

 さらに、多くのジャンプスターターはモバイルバッテリーやLEDライトなど多機能を備えている。災害時やアウトドアでスマートフォンの充電や照明として活用可能だ。例えば、2万1800mAhや2万4000mAhの大容量バッテリーを搭載したモデルも登場し、複数回のエンジン始動や長時間の充電に対応する。車に常備するだけで、緊急時の安心感が大幅に向上する。

 安全面でも進化が進んでいる。逆接続防止や過電流保護、ショート保護など、初心者でも安心して使える機能が標準装備の製品が多い。ロードサービスの到着に時間がかかる場合も多く、JAF未加入の場合、バッテリー上がりの対処だけで2万円以上の費用がかかることもある。そうしたコスト面でもジャンプスターターの常備は大きなメリットになる。

 このように、ジャンプスターターはバッテリー上がりの対策だけでなく、車載の“お守り”としての役割も果たしている。

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