なぜJAF出動の3割超が「バッテリー上がり」なのか?──73.5万件の“国民病”を支える小型機器の正体

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2023年、JAF出動理由の34.8%を占めた73.5万件の「バッテリー上がり」。この国民的トラブルに対し、近年注目されるのが「ジャンプスターター」だ。単独で対応でき、災害時も活躍するこの万能ツールは、なぜ2030年782億円市場へと成長するのか。その多機能性と経済効果に迫る。

防災意識の高まり

さまざまな機能を兼ね備えるようになったジャンプスターター(画像:kashimura)
さまざまな機能を兼ね備えるようになったジャンプスターター(画像:kashimura)

 近年、災害や停電に備えるため、ジャンプスターターの需要が高まっている。スマートフォンの充電や照明としても利用できるため、単なる車載アイテムにとどまらず、

「防災グッズ」

としての価値が注目されている。都市部では停電や孤立リスクが意識され、防災意識の高いユーザーを中心に常備が広がっている。

 内閣府の『防災白書』でも、災害時の電力確保手段としてモバイルバッテリーの活用が推奨されている。ジャンプスターターも、スマホ充電や照明用途で自動車メディアやユーザーレビューで注目を集めている。東日本大震災や令和元年房総半島台風などの大規模災害の経験から、防災意識の高いユーザーが常備を増やしている。

 このようにジャンプスターターは、バッテリー上がり対策だけでなく、災害や停電時の備えとしても重要な役割を果たしている。特にスマホ充電や照明機能を備えた多機能モデルは、若年層やファミリー層に人気が高い。

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