ヘッドレストモニターはなぜ「賛否両論」が絶えないのか? 「タブレットで十分」は本当? 4800億円市場予測を考える
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年平均成長率9.2%で拡大が見込まれるヘッドレストモニター市場。快適性を求めるファミリー層と、合理性を重視するタブレット派の間で意見は分かれる。車内エンタメを巡る「専用機 vs 汎用機」のせめぎ合いが、消費行動と製品開発の今を映し出している
役割と普及の現状

ヘッドレストモニターとは、運転席や助手席のヘッドレスト部分に設置するディスプレイのことだ。主に後部座席の乗員が、長時間のドライブや渋滞中に映像やゲームを楽しむために使われる。特にファミリー層を中心に一定の人気があり、最近ではDVDプレーヤー内蔵型やHDMI端子搭載型など、機能も多様化している。
ヘッドレストモニターは車内の快適性や娯楽性を高める装備として注目されているが、その必要性については利用者の間で意見が大きく分かれる。ファミリー層からは導入に賛成する声が多い一方、コスト、安全性、設置の手間などを理由に導入をためらう層も少なくない。
では、なぜヘッドレストモニターの導入をめぐって賛否が分かれるのか。その理由を、メリットとデメリットの両面から掘り下げていく。
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