東京湾アクアライン「渋滞64%減」の実績――日本に13人しかいない「渋滞予報士」をご存じか

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渋滞予報士は、過去3年分のデータ分析と専門知見で1か月先まで精緻に渋滞を予測。AIが注目される一方、2024年時点でわずか13人のプロが安全・快適な交通環境を支えている。

専門知識が支える渋滞対策

 AIによる渋滞予測は各所で開発が進められている。京都大学と住友電工システムソリューションの研究グループは、警視庁のビッグデータを学習させ、都内幹線道路の1時間後の渋滞長を40m以下の誤差で予測するシステムを開発。

 またジオテクノロジーズ(東京都文京区)は、最新のAI技術である深層学習をビッグデータと組み合わせ、一般道でも5分単位で予測できるAI渋滞予測モデルの開発に成功したと発表した。

 いよいよ、AI時代に渋滞予報士不要論が持ち上がりそうな状況だが、やはり渋滞予報士は必要であることには変わりない。AIが勝手に予測してくれるように感じられるものの、どのシステムもビッグデータに加え、

・交通工学
・土木工学

といったいわゆる技術的知見をAIに学習させてシステムを構築している。この技術的知見こそが渋滞予報士が持っている専門知識なのだ。

 過去のデータを分析・比較して渋滞予測を行う渋滞予報士。AIの発達とともにその存在意義が問われるかと思いきや、かえって

「渋滞予報士の奥深さ」

を知る機会になった。専門知識や経験を活かし渋滞を予測するだけでなく、渋滞を緩和するために対策を企画したり、情報発信の広告塔までこなす多才ぶりには頭が下がる。

 ちなみに渋滞予測のプロたちは、2024年時点で日本に13人しかいないとされている。彼らの働きによって、快適な運転が実現できていることを改めて認識しなければならないだろう。

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