嵐・BTS・ガルパンがお手本? エンタメが変える、コロナ後の新たな「移動概念」とは

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コロナ後、自粛されてきた「移動」はどう変化していくのか。エンタメコンテンツを通して考えた。

モビリティの先にある「コンテンツ」

移動する人のイメージ(画像:写真AC)
移動する人のイメージ(画像:写真AC)

 お気に入りのテレビドラマや映画、アニメの舞台を訪れたり、「推し」ゆかりの地に足を運んだりするなど、現代社会に生きる私たちは、「好き」という強い気持ちに突き動かされて、さまざまな場所への

「移動(モビリティ)」

を楽しんでいる。

 こうしたコンテンツを動機とする観光を「コンテンツツーリズム」と呼び、社会的にも、学術的にも現在注目を集めている。

 中でもアニメや漫画などの2次元コンテンツでは、物語に描かれた場所を自ら探して、

・作品に登場したものを同じアングルで撮ったり
・記念に自作グッズやコメントなどを残したり
・キャラクターのイラスト付き絵馬を最寄りの神社に奉納したり
・コスプレしたり
・地元民と交流したり

する振る舞いを「聖地巡礼」と呼び、この巡礼を行うコンテンツ受容者(≒オタク)がメディアで報じられる機会も増えている。

 特に2016年のアニメ映画『君の名は。』(新海誠監督)のヒットを契機に、聖地巡礼は同年の「新語・流行語大賞」トップ10にランクインし、社会に浸透するようになった。

 さらに、応援対象が人やグループで、観光行動を誘発するファクターが人である場合は、「ファンツーリズム」という言葉が使われる。

 その最たる例は、アイドルファンが好きなグループのライブやイベントの開催地域に、日帰りや宿泊を伴って出向くことだ。アイドルだけではなく、声優やスポーツ選手など、ファンツーリズムを引き起こす対象は近年拡大している。

 2010年頃から、「アイドル戦国時代」と呼ばれる女性アイドルグループの活況に伴い、出身地域に根差した活動を行う「ご当地アイドル」が日本全国に数多く存在するようになった。その結果、在京の大手芸能プロダクションに所属するアイドル以外でも、地域に人を呼び込めることが分かってきた。