新車から「スペアタイヤ」が消えた! いったいなぜ? 道路事情「改善」の功罪を問う

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スペアタイヤは今や絶滅危惧種――2020年代以降、代替手段としてパンク修理キットを搭載。燃費性能や車内スペース、製造コストの合理化が背景にある。一方で、高速道路では今もパンクが多発。安全性とのバランスをどう取るか、ドライバーの選択が問われている。

スペアタイヤ非搭載化が進む背景

自動車のトランクルームにあるスペアタイヤ(画像:写真AC)
自動車のトランクルームにあるスペアタイヤ(画像:写真AC)

 新車におけるスペアタイヤ非搭載はもはや特別なことではない。2020年代以降の国内新車の多くがパンク修理キットを搭載し、スペアタイヤは標準装備から外されている。

 スペアタイヤの搭載には相応のスペースが必要だ。特にハッチバックやコンパクトカー、スポーツタイプ多目的車(SUV)など限られた空間を有効活用したい車種では、荷室容量を圧迫する要因となる。

 また、近年人気のハイブリッド車や電気自動車(EV)では、バッテリー搭載スペースの確保が求められ、スペアタイヤを置く場所が物理的に不足するケースが増えている。パンク修理キットはわずかなスペースに収まるため、設計の自由度が高まり、室内空間や荷室の拡大も実現可能だ。

 さらに燃費性能の向上も見逃せない。重量のあるスペアタイヤとその周辺部品を省くことで車両軽量化を図り、燃費改善に直結し環境性能を高められる。

 加えてコスト削減の効果もある。スペアタイヤや固定具の部品を省略することで、製造コストを抑え、車両価格に反映される可能性がある。

 このように、スペース効率、燃費、コストの観点からスペアタイヤを廃止し、パンク修理キットへ移行する動きが加速している。

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