工事してないのに規制? 高速道路の「謎区間」を徹底解明! 73%が追突事故の背景、ドライバーが知らない安全確保を考える
高速道路の老朽化が進む中、約3割の路線が築40年以上に達し、20年後には76%に拡大する見通しだ。工事や車線規制は安全確保に不可欠だが、一見工事が行われていない区間も規制されている。
工事規制箇所での事故に注意

安全確保のために設けられている規制区間は、工事が行われていないように見えても、走行禁止であることに変わりはない。2022年には工事規制侵入による事故が1457件発生し、2年間で倍増している状況だ。
工事規制箇所での主な事故は、規制器材への接触や衝突である。しかし、規制区間内に侵入した車両に作業員がはねられ死亡するという重大事故も起きている。工事が行われていないように見えても、作業員がいる可能性は十分にある。
高速道路の工事と車線規制は、利用者の利便性を考慮し、平日の混雑時間帯を避けたり集中工事を実施するなど、影響を最小限に抑える努力がされている。
さらに、規制区間の設定は警察と協議のうえで行われる。交通量や天候、道路形状、工事内容など多様な条件を考慮して決定されている。規制を見かけた際には、利用者の安全運転につながる取り組みがなされていることを理解すれば、煩わしさも和らぐはずだ。