走る太陽光発電「ソーラーロード」知ってる? オランダで成功、中国で盗難…日本で普及しない理由と隠されたコストとは

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年間5.8円/kWhまで低下した太陽光発電コスト──森林伐採なき電力供給策として「ソーラーロード」が再注目されている。世界6位の道路総延長を持つ日本にとっても、土地制約を逆手に取る持続可能な解となる可能性がある。

1kWhあたり5.8円 導入加速の転機

コンビニでのソーラーロード設置例(画像:Wattway)
コンビニでのソーラーロード設置例(画像:Wattway)

 ソーラーロードの技術課題は多いが、改善に取り組む企業は増えている。すでに大型車の通行に耐える高強度・高耐久のパネルも登場している。

 米国のSolar Roadwaysは新型パネルを開発中だ。高強度ガラスを採用し、トレーラーが走行してもキズがつきにくい。アスファルトと同等の強度を実現している。このパネルはモジュール単位で交換できる仕様で、メンテナンス性も向上した。

 国内では仏Wattwayが各地で実証実験を進めている。多層構造による耐久性強化を図り、都内の駅前や駐車場、コンビニなどで導入が進みつつある。あるコンビニ店舗では、年間の電力需要の

「約9%」

をまかなえるという。光熱費の削減効果も期待される。

 コスト面の課題も残るが、量産が進めばスケールメリットによる低減効果が見込まれる。太陽光発電の価格も年々下がっており、追い風はある。経済産業省によれば、世界平均の発電コストは2023年時点で1kWhあたり5.8円。10年前の半額以下になっている。国内では依然高水準にあるが、パネル単体の価格は確実に下落傾向にある。

 ただし、ソーラーパネルに加えて

「電線の敷設」

も必要なため、設置費はアスファルト舗装と比べて高額になる。一方で、ソーラーロードには路面にヒーターやLEDを埋め込めるという利点がある。雪国では凍結防止、夜間は視認性の向上といった副次的効果が見込まれ、別のコスト削減にもつながる可能性がある。

 近年は電気自動車(EV)の普及やAI関連機器の増加により、電力需要が世界的に逼迫している。ソーラーロードが十分な発電能力を持てば、カーボンニュートラル実現に向けた一歩となるだろう。

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