テスラの「充電ケーブル」大量に盗まれていた! なんと価格は1本約3万円 「都市鉱山」化するEVインフラの闇とは
テスラのEV充電インフラは世界中で拡大を続けているが、急速充電器ケーブルの盗難が深刻化している。銅の高騰が背景にあり、窃盗被害が増加。対策強化が急務だ。
寒冷地で増加する充電ケーブル盗難

充電ケーブルの窃盗は、ケーブルを工具で切断し、内部の銅線を取り出してスクラップ業者に売却するという手順だ。ケーブルは太さが10cm以上にもなり、切断には専門的な工具と時間を要する。犯行は主に夜間や人目の少ない時間帯に行われる。
テスラの充電ケーブルにはロック機能があるが、寒冷地ではこの機能が正常に作動しないことが多い。ロックが作動しないと、ケーブルが簡単に取り外されてしまう。そのため、特に寒冷地域で盗難が多発している。
ケーブルの盗難は充電ステーションの機能を停止させ、テスラは収益機会を失うことになる。
しかし、テスラは対策を講じている。「DyeDefender」は、CatStrap社が開発した盗難防止技術で、ケーブルにステンレス製のホースを巻き付け、その内部に特殊な染料を内蔵している。切断すると染料が噴出し、犯人を特定しやすくなる。この染料は洗い落としにくく、証拠を残す仕組みだ。
さらに、ケーブル内部の銅線に「テスラモーターズ所有(Property of Tesla Motors)」と刻印し、業者が盗難品を買い取らずに通報できるようにしている。しかし、すべての買取業者が正直とは限らず、盗難品の流通を完全に防ぐのは困難だ。