大阪メトロ「顔認証経済圏」の衝撃! さらば財布! 20代の3~4割が実践する“持たない生活” とは
現金離れが進む中、「財布レス派」がついに4人にひとりに到達。小型化する決済手段は、長財布を手放した高齢者にも波及し、顔認証改札や無人決済店舗の登場が、パスケースすら不要な時代を現実にしつつある。
「財布レス派」4人にひとりの時代

バブル時代、兜町では分厚い長財布をポケットに入れている人が多かった。その財布には十数枚の一万円札が入り、クレジットカードには金色のカードが数枚並んでいた。盗難のリスクがあっても、それを気にせず持ち歩くことが、当時の成金文化の一部だった。
その光景を見た若者たちは、「自分には金がないが、長財布を買う余裕はある」と考え、背伸びして本革の長財布を手に入れた。マジックテープ式のナイロン財布は、まだ大人になりきれていない高校生のアイテムだったが、背伸びをするためのアイテムとして長財布が選ばれた。
しかし、それも過去の話だ。メットライフ生命が2024年7月に実施した調査によると、今では財布を持ち歩かない人が増えているという。この調査は2024年4月12日~17日にインターネットで行われ、全国47都道府県の20代~70代の男女1万4079人が参加した。その結果、
「24.9%」
がスマホで決済できるので財布を持ち歩かないと回答しており、実に4人にひとりが「財布レス派」であることが分かった。