浦和よ、なぜ抜かれた? 大宮が「埼玉の東京」になった根本理由! SUUMOランキング2位の衝撃、行政・商業格差を徹底解剖する

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SUUMOの「住みたい街ランキング2025」で大宮が2年連続の2位に。歴史的に行政の中心を担ってきた浦和との差は年々広がりつつある。かつては「浦和優位」とされたさいたま市内の構造にいま、何が起きているのか。市民意識調査と経済指標から、大宮の急伸と浦和の堅実さという対照的な都市像を読み解く。

浦和に倍差、大宮との明暗

大宮(画像:写真AC)
大宮(画像:写真AC)

 リクルート社の「SUUMO住みたい街ランキング」は、各種ランキングのなかでも注目度が高い。その2025年版で、さいたま市の大宮は2年連続で2位にランクインした。2018年の時点では9位だったが、毎年順位を上げ、2024年には吉祥寺を追い越した。

 ここで注目すべきは、同じさいたま市内にある浦和との違いだ。どちらもJR京浜東北線沿線に位置し、市の中心を担う主要駅である。それにもかかわらず、2025年のランキングでは大宮が2位(1088点)、浦和は11位(580点)。得点にはおよそ2倍の開きがある。

 わずか10kmほどしか離れていないふたつの駅で、なぜこれほどまでに「人気格差」が広がったのか。

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