浦和よ、なぜ抜かれた? 大宮が「埼玉の東京」になった根本理由! SUUMOランキング2位の衝撃、行政・商業格差を徹底解剖する
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利便性と将来性、街の評価が上昇中

SUUMOの調査結果を精査すると、大宮は20~30代の女性からの支持が大きく伸びている。とくに
・シングル女性世帯
・共働きの夫婦 + 子ども世帯
からの得票が増えており、若年かつ生活志向の強い層に人気が集まっている。ランキングで大宮が上位に入った理由として、以下のような街の魅力が挙げられる。
・魅力的な大規模商業施設がある(偏差値61.4、35位)
・駅周辺に生活に必要な施設が揃っており便利(61.3、30位)
・文化・娯楽施設が充実している(映画館、美術館、博物館など)(61.3、31位)
・街に賑わいがある(61.1、40位)
・夜間救急など医療施設がある(60.6、31位)
・今後、街が発展しそう(60.6、38位)
いずれも、利便性やにぎわい、将来性といった、初見でも直感的に評価しやすい項目ばかりだ。調査では、ここ1年間の動きとして次のような変化も取り上げている。
・「エキュート大宮」では雑貨や洋菓子の新店が相次いでオープンし、若年女性をターゲットとしたテナント構成が強化
・「氷川参道」沿いには、夫婦が営むイタリアンカフェなど“街の個性”を印象づける新店が誕生
・「さいたま市宇宙劇場」や「埼玉県立歴史と民俗の博物館」「鉄道博物館」など、“遊びながら学べる”家族向け施設が充実
交通拠点でもある大宮周辺では、商業集積が加速している。ルミネ、マルイ、そごう、高島屋などの大型商業施設が集中し、その規模と密度は群を抜いている。日常の買い物から育児、週末のレジャーまで、すべてがワンストップで完結する都市空間が整っている。
さらに、商業エリアが駅周辺に広がっているため、実用的な買い物がしやすいだけでなく、明るく歩きやすい街並みが保たれている。このような利便性と安心感のバランスのよさが、シングル女性世帯や共働きの夫婦、子ども世帯から高く評価される理由となっている。