本当に効果あるの? それでも「とび出し注意」看板が増えるワケ
内閣府のデータによると、未就学児の67%以上、65歳以上の高齢者の74%が歩行中に事故に遭っている。この状況を受け、地域主導で設置された「飛び出し注意」看板は、交通安全意識を高め、事故の減少に貢献している。
看板に込められた地域の思い

子どもの安全を守るための「飛び出し注意」看板は、地域の自治体や住民の協力によって実現されている。
2023年9月15日発行の東近江市社会福祉協議会の「社協だより」では、飛び出し注意看板「とび太くん」の地域との密接な関係が紹介されていた。「赤い羽根共同募金ととび太くんの関係」によると、募金活動を通じて設置支援が行われ、17年間で約1200体の「とび太くん」が地域に設置されたという。
これにより、「とび太くん」の認知度が高まり、ドライバーは飛び出しの危険性を意識するようになった。また、看板を見た子どもたちには「飛び出しが危険である」という認識が深まる効果もあった。
一見シンプルな看板に思えるが、地域の交通安全に対する真摯な取り組みと協力が形になった結果だと考えると、その意義は大きい。