「もう怒りしかない」なぜ宅配の荷物は投げられたのか? ネットで話題! 置き配が“投げ配”に変わる衝撃、50億個の物流を支える構造と歪みとは

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置き配が市民権を得る一方で、“投げ配”の実態がSNSで波紋を広げている。背景には、年間50億個超の宅配物量と評価制度に縛られた現場の疲弊がある。丁寧さが「コスト」と見なされる時代に、物流の当たり前を問い直す必要がある。

“投げ配”が映す労働現場の限界

置き配イメージ(画像:写真AC)
置き配イメージ(画像:写真AC)

 宅配業者による、置き配ならぬ“投げ配”の映像がSNSを駆け巡った。FNNプライムオンラインが2025年4月14日、報じた(記事「信じられない」玄関に“置き配”放り投げる配達員に怒りの声…慣れた手つきで常習か? 外箱が破損も 販売サイトから謝罪「厳しく指導する」)。

 映っていたのは、配達員が荷物を玄関に向かって放り投げる姿。これまで「非対面・効率的な受け取り方法」として市民権を得てきた置き配。しかし、現場で起きていたのは、その理念とは真逆の行動だった。

「もう怒りしかない」

と語る受取人の言葉は、単なる個人の憤りにとどまらない(同サイト)。そこには、現代の物流システムが抱える構造的ゆがみが映し出されている。

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